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仕立て直し⑥

“きもの姿のお手伝い!”

【きものクリニック】
きもののお手入れお直し(きものクリニック)致します。

振袖を七五三用に仕立直し⑥-たちばな呉服店(加古川市じけまち商店街

大人の振袖を七五三用に仕立て直し!

総絞りの振袖です。
お母様の振袖をお嬢様用にお仕立て直しをして、七五三に着用出来ないか?
とのご相談です。
大人の振袖を七五三用に仕立て直し?
お客様:「来年3歳なので、七五三に着せたいのです。」
  私:「3歳用はサイズが小さ過ぎるので無理です。」
お客様:「では、7歳用のサイズに! 小さく縫って貰うだけでいいんです!」
  私:「うっ、うぅ~~ん!」

お母様の総絞りの振袖を七五三用に!

お母様の総絞りの振袖を七五三用に!

さて、困った、困った!
只々、小さいサイズに縫い直すだけであれば、その寸法を仕立て屋さんに伝えれば良いのですが・・・・

おしゃれ小紋の様な総柄の着物は、同じ柄が続いているので柄位置を難しく考えなくても小さなサイズに仕立て直すことが出来ます。

が、

振袖は柄位置が決まっています。
それも大人サイズの大きな柄が大人のサイズの柄位置で決まっているので、
寸法だけを子供のサイズにすると、柄が切れたり隠れたり無くなったりでおかしな柄の合わせ方になってしまいます。
その結果、おかしな柄の着物になってしまいます。

うまい具合に柄が出ると良いのですが・・・・・!
さ~て、困った、困った!

仕立て直しの為に、
まずは、洗い張り(解き洗い)をして、振袖を反物の状態に戻します。
勿論、汚れ等を綺麗にします。

洗張り
洗い張り:反物の状態に戻しました。
ゴース裏打ち
裏打ち:総絞りの着物には、絞りが伸びるのを防ぐ為に、ゴース(白い薄い絹布)を裏に留めています。

さてさて、これからです!
大人の柄位置をいかにして子供の柄位置に合わせるか!
思案のしどころです!

全ての柄を生かすのは無理なので、
せめて、上前身頃のメインの柄と背縫いの柄を生かす為に、なんとか!
振袖の生地を重ねたり、ずらしたり、回したりして、いろんなパターンをイメージしてみます。

柄位置のイメージが決まると寸法の割り出しをします。
子供サイズの寸法で出来るだけ柄が綺麗に出る様に、細部の寸法に神経を使います。

寸法の通りに鋏を入れて裁断しますので、間違いのない様に寸法を割り出さなければなりません。

全ての裁断がそうですが、鋏を入れる位置を少しでも間違えると着物にはなりません。
その為、寸法の割り出し、鋏を入れる位置には大変な神経を使います。

も~~~、大変です!

大人用と子供用では鋏の入れ方が違うので、大きな切れ込みを小さくするのに大変手間暇が掛ります。

1).
まずは、
身頃の大人用の肩あきの切れ込みを子供用の小さな切れ込みにしなければなりません。
切れ込み側(背縫いの所)の生地を縦に裁断して切れ込みを小さくします。

ただし、そのまま身頃の背縫いの所全部を縦に裁断すると、背縫いの所の柄が裾まで全部無くなってしまって、後姿の柄が合わなくなってしまいます。
そこで、後姿の腰から下の背縫いの所の柄がなんとか綺麗に出る様に内揚げを作ることにしました。

内揚げの所で身頃を横に裁断して、身頃を上下に分けます。
そして、肩あきのある上部の背縫い側を縦に裁断します。(内揚げより下部は生地巾を狭くする為に脇側を裁断します。)
内揚げの位置は子供のサイズから慎重に割り出します。

2).
次に、
内揚げより下部の身頃の裁断に入ります。
生地巾を子供用に狭くする為に裁断するのですが、柄位置や柄の合わせ方、生かす柄、隠す柄、を考慮して鋏を入れます。

身頃の裁断が出来ました。(身頃の生地がバラバラになっちゃいました!)
身頃、七五三サイズに!
左より、
・内揚げより上部、上前身頃の肩あきを中心に左胸から背中にかけて。(内揚げ、生地の両端を裁断)
・上前身頃の内揚げより下部、メインの柄です。(内揚げ、生地の脇側右端側を裁断)
・左後身頃の内揚げより下部、生地の右端が背縫いになります。(内揚げ、生地の脇側左端側を裁断)
・右後身頃の内揚げより下部、生地の左端が背縫いになります。(内揚げ、生地の脇側右端側を裁断)
・内揚げより上部、下前身頃の肩あきを中心に右胸から背中にかけて。(内揚げ、生地の両端を裁断)

3).
裁断後に、生地を並べて見ました!

上前身頃を並べてみました。こんなイメージです!
上前身頃、七五三サイズに!
上前身頃と衽のメインの柄の柄位置と柄合せを一番に考えて絶対です。
内揚げの所と裾は短く裁断しました。

下前身頃を並べました。
下前身頃、七五三サイズに!
上前と同じ様に、内揚げの所と裾は短く裁断しました。

内揚げより下部の柄合せのイメージです。
七五三サイズに!

メインの柄、上前と衽の柄合わせと柄位置は絶対!
後姿では背縫いの柄合わせを出来るだけ!

上前脇の柄は寸法上、合いません!

下前の脇は柄が合うように生地巾を裁断!
その為、下前と衽の柄は逢いません。(下前の衽、ここの所は隠れて見えない所です。)

後身頃のイメージです!
七五三サイズに!

ここまで来るのにたいへんな時間と神経を費やしましたが、
ここまでは、柄合わせ等々、最初の思いイメージ以上に上手く運んでいます。

出来すぎの感じさえします!
自分の仕事にちょっと酔っています!(笑)

現状はここまでです!

4).
最後に衿が残っています!

衿の裁断が出来れば、いよいよ仕立てに回します。
仕立て屋さんの仕事になります。

仕立上りが楽しみです!
仕立て上がりましたら、又、ご報告致します!

結果).
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“きものは高価な衣装です!” 
大切にお使い頂くと長きに渡ってご着用いただけます。


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