目引き染め①
“きもの姿のお手伝い!”
【きものクリニック】
きもののお手入れお直し(きものクリニック)致します。
目引き染め加工①-たちばな呉服店(加古川市じけまち商店街)
赤い紬地のすくい織りの袋帯をお預かりしました。
すくい織りは爪織りの綴れ帯と同じ様な織り方で、爪の代わりに櫛を使いますが、たいへん高価なおしゃれ用の帯です。
背中、お太鼓の柄です。
お腹、前柄です。
70才を過ぎられたお客様が、「若い時の帯です。派手になって使えないので地味にして欲しい。」とのことです。
目引き染め加工について、お客様に詳しく説明をして了承を頂きます。
・加工後の地色や柄の色は、具体的ではなくイメージ的にしか説明は出来ません。
・紬地の場合はムラに染まり、無地場の所はムラがよく分ります。
・紬地の場合は、風合いが柔かくなります。
・加工前の状態より素晴らしい作品になると期待しないで下さい。加工前より素晴らしい作品になることはありません。
ただ、この状態で70才を過ぎたお客様が着用するのは無理なので、目引き染めで地味にすることになりました。
生地を解いて、洗い張りをして、目引き染めをします。
染め上りましたら、袋帯にお仕立て直しをします。
出来上がりました。
背中、お太鼓の柄です。
お腹、前柄です。
作品としては、色鮮やかな地色と白く可愛らし柄の全てが渋い色に変ってしまい、可愛らしい帯ではなくなっていまいました。
とても可愛らしい帯から、
とても渋い帯に大変身です!
お客様は、「これなら、これからずぅ~っと締めることが出来るね!」と喜んでくださいました。
お客様の笑顔を頂きました。
ありがとうございました!
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